世の中の流れは賃上げに向かっていますが企業の経営環境は厳しいです。雇用労働に関する助成制度はたくさんありますが十分活用されていません。小さな成果を積み上げて職場環境を大きく改善しましょう。

①業務改善助成金 事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)を30円以上引き上げ、生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を助成する。
  • 対象者:事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が50円以内の事業場の中小企業・小規模事業者
  • 助成額:業務改善助成金は賃金・時給の引き上げと設備投資を行うことで、最大600万円
②産業雇用安定助成金 事業活動の一時的な縮小を余儀なくされた事業主が、生産性向上に資する取組等を行うため、当該生産性向上に資する取組等に必要な新たな人材の円滑な受入れを支援
  1. スキルアップ支援コース 助成額:スキルアップのため在籍型出向者の給与の一部
  2. 産業連携人材確保等支援コース 助成額:中小企業は1人あたり最大250万円(雇入れ5人まで)
③人材開発支援助成金 労働者に対して職業訓練等を実施した際の、訓練の経費や訓練期間中の賃金の一部等を助成
  1. 人材育成支援コース 1年度中に受給できる助成額は1000万円まで
  2. 教育訓練休暇等付与コース 定額30万円(賃金要件・資格等手当要件を満たす場合は36万円)
  3. 建設労働者認定訓練コース 1事業所への1年度の建設労働者認定訓練コースに係る賃金助成および賃金向上助成・資格等手当助成の支給額の合計は1000万円が上限
  4. 建設労働者技能実習コース 1事業所への1年度の建設労働者技能実習コースに係る経費助成、賃金助成、および賃金向上助成・資格等手当助成の支給額の合計は500万円が上限
  5. 人への投資促進コース 1年度中に受給できる助成額は、成長分野等人材訓練を除き人への投資促進コースで2500万円まで、そのうち自発的職業能力開発訓練は300万円まで。また、成長分野等人材訓練は1000万円が上限
  6. 事業展開等リスキリング支援コース 1年度中に受給できる助成額は1億円まで
④キャリアアップ助成金 非正規雇用労働者のキャリアアップのため、正社員化、処遇改善の取組を実施した事業主に対して助成
  1. 正社員化コース 助成額:一人80万円 障害のある有期雇用労働者等120万円
  2. 賃金規定等改定コース 助成額:賃金規定等を3%以上増額改定で一人5万円
  3. 賃金規定等共通化コース 助成額:一事業所60万円
  4. 賞与・退職金制度導入コース 助成額:一事業所40万円
  5. 社会保険適用時処遇改善コース 助成額:一人50万円